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今夜の番組チェック

新城〜鯉川〜大滝山 平成16.5.2


前回のチャリ旅のあと、「次はゴールンデンウィークに!」とい
う約束を交わしていた。
そして、あっという間に大型連休は訪れた。
事前の打ち合わせで、次の向かう先は秋田市の下新城方面
に決定。
日時は、5月2日。
週間予報によると、良いお天気なのはどうやらこの日だけらし
いということでこの日を選んだ。
待ち合わせ時間は朝8時。前回と同じく秋田大学の正門前か
らスタート。
約10分ほど前に元気に姿を見せた湊奉行さんとチャリ旅に出
発した。

この日最初に向かったのは、秋田市で一番由緒のある大寺院
『天徳寺』。
泉地区にあるこのお寺は曹洞宗のお寺であり、国指定重要文
化財。
旧秋田藩主佐竹家縁の寺であり、境内全域が秋田県の史跡
に指定されている。
ちなみに参詣も無料である。
昨年は住職が来客中だったため、御朱印帳に記帳して頂くこと
は出来なかったので今回は是非納経させて頂きたいと思った
が、時計をみると8時を過ぎたばかりで少々早いような気もし
たので、帰りにもう一度立ち寄ることにして新城に向かうことに
した。

新城は本当にのどかなところで、日差しも燦々と降り注いで小
鳥のさえずりも耳に飛び込んでくるし、快適なチャリ旅だった。
「参詣は無料です。ご希望の方は庫裏までお越しください」と立
て札を出しているお寺さんを見付けて参詣を申し出てみたが、
「葬儀等の準備で飾り付けているので」との理由で丁重なお断
り。
休憩をとりながら、何の気無しに口にした言葉「琴丘には御朱
印を記帳してくださる寺がある」。
その結果、何と琴丘町を目指すことになったのだ。
かつて自家用車を持っていたときは難なく通り過ぎた道も、自
転車だと結構長い。
昭和町に向かう途中で、小さなお寺を発見してそこで休憩。
湊奉行さんによると、その寺の隣接地も城跡だという。
僕は城と言えば「久保田城」くらいしか知らなかったのだが、ほ
かにも城跡があるというのには正直言って驚いてしまう。
昭和町に入った。
何となく懐かしさを覚えた。と言うのも、僕はかつて昭和町の学
校で臨時教員をしていたことがあるのだ。もしかしたら自転車
をこいでいるとかつての教え子に出くわすかも知れない。
まあ、時間も中途半端だったせいか教え子の姿は見えなかっ
た。
もし出会っていたとしたら、「どうして自転車でこんな所に??」
と騒がれてしまっただろうなあ・・・
飯田川町を過ぎて八郎潟町を過ぎると、琴丘町だ。
目指した寺院は『鯉川不動尊』である。東北の不動霊場の札
所寺院であり、不動尊ファンの僕は以前から訪問してみたいと
思っていたのだ。
まさか、今日この日に実現するなど予想もしていなかった。
鯉川の部落に入って、通行人のおばあちゃんに寺の場所を尋
ねると、すぐそこだと。
角を曲がると・・・、あった。
「南無不動明王」という旗がたくさん奉納されている。
『真言宗智山派 玉蔵寺』。
ついに到着だ・・・
陽光が降り注ぎ、小鳥の声だけが響いている本当に素晴らし
い環境下にあるお寺だった。
何だか、とても感動した。
庫裏の入り口に「御朱印受付」があった。
チャイムを押して、出てこられた娘さんと思われる女性に御朱
印帳をお預けし、本堂におまいりすることにした。
本堂を開けると・・・
正面には、ご本尊の不動明王がこちらを見据えておられる。
向かって右側には弘法大師、左側には新義真言宗の中興の
祖・興教大師が祀られていた。
正面には護摩壇も置かれており、密教寺院であることを物語っ
ていた。
この寺院の構えから、純粋な真言宗寺院だな〜と思ったのだ
が、後日寺の歴史を調べてみると、かつては天台宗寺院であ
り、真言宗に改宗したという事実が判明して驚いたものだっ
た。
確かに、秋田の密教は遙か昔は天台だったというが。
合掌してお不動様にお詣りをしてから庫裏に引き返すと、ご住
職様が出てこられた。
ジャージ姿のご住職様が印象的だった。
「いろんな所にお詣りをされてるんですね〜」
確かに僕の朱印帳には、各地の寺院や神社の御朱印が記さ
れている。
「男鹿にも霊場のお寺がありますし、この近くにも八十八カ所
霊場のお寺もありますので行ってみてください」と親切に教え
てくださった。
機会があれば、また是非お不動様にお詣りに来させて頂きた
いと思った。

それから引き返すことになったが、湊奉行さんによると織田信
長の四男の館の跡が、この琴丘町の天瀬川地区に存在する
のだという。
過去に三度訪問したものの発見できなかったとか・・・
この時も、通行人のおばあちゃんに尋ねると、その坂を下った
ところにある「小玉家」の敷地内にあると教えてくれた。
ちょいと失礼して、敷地内に入ってみた。
橋があると言われたが、橋とは名ばかりの古い板を重ねたも
のが置かれており、
それを渡ると、確かに「織田○○」と書かれていた。
秋田も史跡巡りしようと思うと、いろいろあるもんだなあ〜
心底驚いたのだ。
このあと、井川町まで戻って道路沿いのコンビニの駐車場で軽
い昼食をとった。
そとで食べる昼食は美味しい!
それからまた飯田川町を抜けて昭和町界隈を抜けたが、知っ
ている人間とは誰とも会わなかった。
いや〜、かつてはこの街で奮闘していた時期もあったんだよな
あ。懐かしい・・・

それから気の遠くなるような直線道路をひたすら走った。
途中の山道で、崖下を見下ろすと野生のタヌキがいるではな
いか。
タヌキもこちらをジッと見上げている。
タヌキと目があったのは初めてのことだった。
そう言えば、数年前から自家用車を運転していて気付いたこと
がある。
車を運転していると、車にひかれたネコを見かけた経験は誰
にでもある。
しかし、いつの頃からかタヌキの死骸を発見する機会が増え
た。
本来タヌキは臆病で神経質な動物だから、あまり人の目に付く
ところに自分から進んで現れることはないはずだ。
それなのに、道路で車にはねられてしまう・・・

これは、自然破壊が進んでいることの証明ではないのか。
森林が伐採されたり住宅地が開発されたりして、本来タヌキな
どの動物が住んでいるはずの場所が失われてしまい、次第に
住む場所が狭められてくる。
その結果、危険なところにも姿を現さなければならなくなり、不
運な出来事がおきてしまう。
自分を含めた人間というのは罪作りな生き物だ・・・

さて、次の目的地は『大滝山温泉』である。
事前の打ち合わせで、帰り道に温泉に立ち寄って日帰り入浴
を楽しもうということになっていた。僕も温泉は結構好きなの
で、湊奉行さんからの提案には賛成していた。
ここは秋田の秘湯といわれ、NHKで紹介されてから入浴客が
増えてきたという。
自家用車で何度も近くを通りかかったことがあるのだが、入浴
するのはこの日が初めてだった。この機会を与えてくれた湊奉
行さんに感謝!
入浴前に、隣にある道川神社にお詣りを。
近くにはお地蔵さんらしきお堂もあった。
本当にのどかな雰囲気だった。
温泉の湯は熱めだと聞いたが、入ってみるとちょうど良い。
いや〜、秋田にもこんないいところがあるんだなあ。
お値段も三百円とお手頃だし。
機会があれば是非また訪れたいと思った。
温泉館から外に出ると、まぶしいくらいの陽光が降り注いでい
た。

帰り道で小さな神社を見付けた。
『濁川神社』である。大きな幟が上がっていたので神社の存在
に気付き、せっかくなのでお詣りすることにした。
鳥居の外に石像があった。
不動明王の石像だった。神社に不動明王の石像があるとは意
外だった。
前回のチャリ旅でも「神仏習合」の時代を思い起こさせられた
のだが、今回も同じだった。
家に帰ってからネットでこの神社のことを調べてみようと試み
たが情報は得られなかった。11月にこの神社の例大祭が行
われるらしいことを市内の神社を紹介するホームページで知っ
た。この時期に訪れてみれば何か得られるものがあるだろう
か・・・

最後に、冒頭でも紹介した天徳寺にもう一度立ち寄った。
駐車場には観光バスも停車しており、どうやら団体の見学客も
いるようだ。
本堂の入り口にて御朱印帳への記帳を願い出てみると、応じ
てくださるという。
御朱印をお書きいただいている間に、参詣自由である本堂の
ご本尊様にお詣りをさせて頂いた。
ご本尊様は『聖観世音菩薩』。
禅寺であるにもかかららずご本尊がお釈迦様ではなく観音様
であるということには何か理由があるらしい。詳細はお聞きす
ることは出来なかったけれど・・・
前年の参詣時は残念だったけれど、今回は御朱印を頂けたの
で良かった。

こんなわけで、今回の日程も無事終了。
思いがけず遠乗りとなったが、二人とも日焼けして健康的な一
日だった。
何はともあれ、お疲れさまでした。

次は何処へ・・・




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